「この報告書は、まんだらけのオタク社員たちに富士登山を挑ませた熱血取締役の記録である
普段ろくに運動もせず好きなことだけやっているオタク社員たちが登山部活動の中から健全な精神を培い、
わずか数ヶ月で富士登山をなし遂げた奇跡を通じてその原動力となった、信頼と愛を余すところなく記録化したものになる予定である」

2016年9月23日 第二十一回活動報告【乗鞍岳(のりくらだけ)】


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先月の悔しさを跳ね返すためにも今月こそ甲斐駒ケ岳へー

今回ももちろん朝4時集合です。
今回は、高速上の待ち合わせもバッチリで、順調過ぎるほど順調に車は甲斐駒を目指して走っている。

参加メンバーは、副社長、竹下、藤川姉妹、大庭、秋山、西田と特別参加のライブリーダー坂井らむちゃんを合わせて総勢8名。
帰省で都合が合わないなべし、風邪で熱が下がらない小山くん、靴の調子が悪い(?)なかっちゃん(中津)は今回欠席。

前日、竹下に甲斐駒の天気を聞くと、「登山指数バッチリA(晴天)です」との返答。
ところが、車はずっと小雨の中を走っている・・・
ホントに大丈夫か?甲斐駒に近づくほど雨の降り方は激しさを増し、ワイパーマックス。
竹下、iPadで天気を調べ始める。
「あれ〜、今日はずっとC(雨天)ですね〜」
え?どういうこと?
「天気、昨日から変わってますね〜」山の天気は変わりやすいので、竹下を責める訳にもいかず、またもや車中で雨の降っていない山を探す。
再び甲斐駒ケ岳断念決定!



その代わりに登ることにした山が乗鞍岳(3025m)。
登山部の中では富士山を除いて初の3000m超え。
乗鞍岳はさらにここから2時間走る。
姉妹は、アイマスク、旅行用の首枕を持参して、完全に熟睡体制に入っている。
出発してから5時間半、やっと乗鞍岳の駐車場に到着。
長かった〜



予定登山時間は8時間。
先月登った木曾駒ケ岳は2500mまでロープウエイがあったが、乗鞍岳は2500mまで道路があり、バスが走っている。
ただ、私たちが行った日は雨の影響でバスは運休。
バスがあると甘く見てると危ない山だ。
9月終わりの乗鞍岳はもう秋の装いで、想像していたより紅葉が進んでいた。



去年、一面の紅葉を期待して登った赤岳は、とっくに見頃を過ぎていた。
紅葉の時期と登山部の日程をバッチリ合わせることはなかなか難しい。
予想以上にきれいに色付いた木々を見られて、ポイントポイントで部員一同の歓声が上がる。
実際の山の風景が写真に収まらないのが残念です。



5時間以上のドライブにも関わらず、ドライバーの秋山も元気で快調に登って行く。
特別参加のらむちゃんも藤川姉妹も調子は良さそう。
副社長も最初に思いっきりペースを上げて体調を整える強行手段が上手くいったみたいで汗吹き出しながらこれまた好調。
メディカルスタッフ大庭は、ポイント毎にビールをゲット。
それでもペースは落ちずに安定。
私は、何となく心臓の奥が痛いので、無理をしない程度に歩く。
こんな山中ではAEDもないので、いざという時が来ないように慎重に。



高度が上がってくると寒くなってきた。
しかも山頂付近はすごい風。
山頂に着いた大庭のメガネが片方だけが曇ってる?
よく見てみると、副社長も秋山もらむちゃんもメガネを掛けてる人全員片方だけ曇ってる?!
メガネ片方だけ曇り現象なるものを初めてみました。



帰りのコースは、副社長は何とかして行きとは別の道で帰りたいらしいが、タクシーが全台出払っていたのと、バスがないのとで、
来た道をまた戻るしかない。
実は登山部の下りはそんなに楽ではないんです。
よくもまあこんなに登って来たもんだと思うくらい、ひたすら下り続けるのも案外しんどい。
しかも、足が疲れて来ているので、みんな時々足を滑らせたりして転倒する。
転倒すると、一気にエネルギーを消費する。
それなのに、前日仕事+5時間ドライブした秋山が先頭の竹下を抜き去って走って下りていく。
快調というより、エンドルフィンが出てきてランナーズハイにでもなったかのよう。
私たちのペースが落ちているわけでもないのだが、秋山の姿はまったく見えず・・・
ゴールまであと20分くらいのところで秋山からトランシーバーで連絡が入る。
「すずらんってところで合ってますよね?」
ん?そんなところ通ったっけ?
どうやら秋山、途中で道を間違ってどんどんコースを外れて走り続けたらしい。
慌てる秋山、ちょうど日も暮れかかっている。
急遽、甲斐駒から乗鞍に変えたために竹下がコース確認のために持っていたiPadで秋山の位置を確認する。
秋山は下山コースを外れてスキー場の方に行ってしまっている。
副社長がトランシーバーで指示を出しながら、秋山を誘導する。
後で聞いたら、不安そうな秋山を励ますために、副社長は秋山が好きな80年代の曲をトランシーバ―で歌ってあげたそうで・・
ってことは、同じ周波数の人はみんな副社長のチェッカーズを聞かされてたってことか。
とにかくiPadとトランシーバーと副社長の歌声のおかげで秋山無事に救出。
全員揃って温泉に入れて良かった。
秋山救出作戦に1時間かかったので、副社長を石川SAに送り届けたのは夜中の12時を回っていた。
車を停車させようとした秋山が小さい声で「あ、カードマスターの田嶋さんだ」
え?なんて言った?
田嶋はいつも雰囲気でニコニコと車に近づいて来た。
「何してるの?」
「え?ドライブです」
SAで誰かと会うことなんてほぼないのに、しかもこんな夜中に、こんな誰も利用しないような小さなSAで・・・
ここで田嶋に会ったことが今日一番の驚きでした。

車が中野に戻ったのは、午前1時。出発してから実に21時間。
秋山疲労困憊、お疲れ様でした!

今回も登れなかった甲斐駒ケ岳。懲りずにまた来月も目指します!
3度目の挑戦で果たして私たちに運はあるのか?!

紅葉の写真も見てね!

[レポート:西田〕

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