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2016年の最後を締めくくる登山部は、12月16日(金)、登山部史上最少人数の3名という激少ない人数で決行された。第24回目の登山は、雪の北八ヶ岳。創設以来、初めて部長の竹下が仕事で参加出来なかった。
参加者は、辻中副社長、遠路はるばる大阪出張中の小山、それに西田の3人。
他のメンバーはと言うと、急な仕事が入った、雪山対策の装備が十分でない、体調不良などなど・・
確かに同じ山でも雪があるのとないのとでは雲泥の差で、みんながビビるのも無理はない。
北八ヶ岳へは、赤岳や天狗岳などで何度も利用しているあずさ1号で茅野駅まで行く。もう何度もこの駅を利用しているので、駅周辺は慣れたものだ。
そこからやっぱりアルピコタクシー。
アルピコの運転手さんはみんなライトな登山好き&話好き。
今回も山に限らず温泉情報など丁寧に教えてくれる。タクシーの車窓から見える青空と雪化粧した山々はこの上なく美しく、今日、来られなかった人はさぞかし悔しがるだろうと3人で盛り上がった。
八ヶ岳ロープウエイ駅でタクシーを降り、そこから一気に2600mまでロープウエイで駆け上がる。
眼下に広がる平日のスキー場は、今冬オープンして間もない感じで、人はまばら、気持ち良さそうに滑り降りて来る人たちを羨ましく眺めていると約8分で山頂駅に到着。
かなり寒い。それもそのはずマイナス12度。
とにかく人がいないので、やっと出会えた人に集合写真を頼む。
ここから約1時間ほどで北横岳山頂に行けるはず。
それだけだと物足りないので、縞枯山から茶臼山を回るルートを計画していた。
一面真っ白な雪。私たちはアイゼンとゲーター(雪が靴の中に入り込んでこないように脛から下をカバーするレッグウオーマーみたいなもの)を装着。
ところが、小山くん、このゲーターを忘れたそうで・・・
しかも、防水手袋も忘れたらしく、来る途中、慌ててコンビニで軍手をゲットしたとか・・
手袋はたまたま2セット持って来ていた副社長のを借りられたが、ゲーターの予備はない。
今日の登山者は朝から10名ほどだったらしいが、とりあえず一番人気の北横岳までは降り積もる雪にしっかりとトレースがついているので、踏み固められたその跡を辿れば多分大丈夫だろうと、私たちは歩き始めた。
しばらくすると、歩荷の恰好をした山小屋の主人風の男性が、小山のノーゲーター姿を見て、「そんな恰好だと、雪が靴に入って、靴下が濡れて凍傷になって足切断することになるぞ。必ず来た道を戻るんだぞ!」と言い残して去って行った。
このあたりから雲が厚くなってきた。悪い予感・・
さっきの晴天は一体どこへ・・?
とりあえず、小山の靴に雪が入らないように、副社長がテーピングで裾をグルグル巻きにして応急処置を施した。
変な体制でやっていたせいか、いきなり副社長の足が攣った!
山歩き中ならまだしも、静止中に足が攣るハプニング。
攣り薬投与で難を逃れて、また歩き出すが、周りはどんどん薄暗くなっていく。
1時間ちょっと到着したが、予定していた素晴らしい展望はゼロ!
去年の天狗岳と同様、まったく何も見えません状態。
周りに誰もいないので、集合写真さえ撮れずに下山。
そこから、縞枯山を目指すが、ここはあまり入山されていないらしく、一歩前に進む度にズボッと雪の中に足が入り込む。
今日の小山のいでたちでは無理だと判断、ロープウエイの周りの坪庭を散歩する。
すると、さっき登った北横岳山頂付近にきれいに青空が広がっているではないか!
「もう一回山頂行きますか?」と思わず言いたくなるほど、天気の代わりよう。
それでもとにかく寒いので、あったかいものでも食べて、温泉に入りたい!
3人の意見が合致したところで、ロープウエイでさっさと下山。
体の芯から冷えていたので、とりあえずスキー場のレストランで温かいものを食べて体を解凍。
タクシーの予約時間まで少し間があったので、世界一高地にある淡水魚のみの水族館へ立ち寄ってみる。
受付の人は私たちが入って初めて電気をつけてくれた。ここでもお客は3名のみ。
そんな派手ではないが、水槽内で死んだ魚、病気にかかっている魚、片目がない魚・・ちょっと変わった魚たちが見られました。
副社長に懐いてきた魚もいて、なかなか可愛い奴です。
これで1,470円は高い気もしますが。時間つぶしには一役買ってくれました。
午後3時。迎えに来たタクシーで、一路温泉へ。
お肌ツルツルになるという小斉(こさい)の湯。
露天風呂は、増築した階段を上っていく。女性は4階分登る。
今日一番の急登だ。
しかし、そこに作られた露天風呂は最高の景色!
目隠しもないし、開放感たっぷりの素晴らしいお風呂。
あ〜幸せ〜!
しかも、ここも男女とも私たちの貸し切り状態。
温泉から出ると、夕焼けの景色も美しい
登山部の中でも、ベスト3になる温泉を後にして、最後は長野県お決まりの蕎麦屋まで送ってもらう。
今回、お邪魔した『そばのさと』の十割どうづきそば(1,600円)は、石臼を使わず、丁寧に作られた一品。そばの風味が感じられるお蕎麦でした。
駅まで歩いて、ちょうど来たあずさ30号に飛び乗り、本日の登山部終了。
これはこれでなかなか楽しい1日でした。
次回は、2017年1月。雪山にはゲーターを忘れずにね!