まんだらけ小倉店 1F 少年コミック川口たろうの憂鬱

ジャンプで好評連載中の「バクマン。」ですが、読者にとっては「まんが道」のようなサクセスストーリーであるとともに、これまで噂やネット上ではまかりとおっていたジャンプシステムやマンガ家たちの苦悩、編集者の仕事や立ち位置などが垣間見える、あるいは見える気になる（あくまでフィクションですから）マンガとして、これまでにない感じを出しています。

そして、「バクマン。」の強烈な登場人物たちのなかでも忘れ難いのが、真城信弘こと川口たろう先生です。作中の時間では既に亡くなっており、主人公・サイコーの回想シーンにしか出てこないのですが、その言動はかなり印象的であり、ある意味ジャンプ（というか少年誌では）ではほとんど語られなかった「ある程度のヒットを出しマンガ家のその後」を描いたものとなっています。

これまで「消えたマンガ家」や「打ち切りになった作品」は取り上げられることもあったものの、作中における川口たろう先生の位置はどちらでもなく、それどころか代表作はアニメ化され、人気投票でも2位を取ったこともあるという作家でした。にもかかわらず、彼は世間的な意味での成功者にはなれず、それどころか39歳という若さでこの世を去ってしまいました。こういう人物を序盤にいきなり出したことで、一般的な読者はいざ知らず多くのマンガ読みが「バクマン。」
に惹かれていったと思われます。

そんなわけで「スーパーボーヤケンちゃん」と「ぼくは少年探偵ダン」をご紹介です。え、なぜかって？それは…お察しください。

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(担当有冨)