SFの本読もうとして、新刊の本屋さんで本を選んでいる時、気付くと、たいていそれは英語圏の本。(日本の小説は除いて考えて)
最近は、スタニスワフ・レム・コレクションで、レムの知名度も上がりましたが、やっぱりSFと言えば、英語圏の本が多い。 で今回紹介するのが、こちら。 ![]()
シェーアバルト
小遊星物語 桃源社/世界異端の文学/1966年5月発行 初版 ※函経年による小傷み、帯少欠損 ¥1890(税込) シェーアバルトの作品の中でも傑作といっても過言ではないといえる作品。 ドイツSF界の中でもこの方は異質な作家です。 というか、SF畑の人として括っていいんでしょうか? それくらいシェーアバルトの作品は異質です。 表現主義といってしまえば、それまでだが、それは、シェーアバルトの作品を読めば、そんな言葉の陳腐さが分かる。 フリッツ・ラングの作品を見て第一の感想が「これは写実主義で、、、」とか言わぬように、理屈抜きに素晴らしい作品で、そんなたった四文字で括られるような作品ではない。 星と星とをつなぐ巨大な塔を建築する物語。 一言で言ってしまえば、そんな話。 だが、建築する過程、その時の状況が、まず普通の作家では考え付かないストーリーで構成されている。 そしてラスト。(詳しく書くとネタバレになるので書きませんが) はっきり言ってこれはSFとして括っていいのだろうか? ドイツの古典的作品の一つにして、ドイツSFの古典。 それにしても、世界異端の文学って、、、、。 ![]()
そしてもう一つ。
SF川柳傑作選 徳間書店/1987年12月31日発行 初版 ※若干クセあり ¥420(税込) SF作家たちが集まって、SFで川柳でも作ってみようか。 といった内容の本。 では本書から何作か抜粋して 「SFの 作家バカかと 読者言い」 「宇宙船 かいたせんずり 五万回」 「宇宙船 飛ばなくなったら ただのゴミ」 とまぁ、こんな感じです。 こちらの本は川柳を見て楽しむというより、川柳を作って楽しんでいるSF作家たちの会話を見て楽しむ、 というのが本来の使い方では?? イラストは、天野喜孝。 この頃は既にSFのイラストは天野に。。。。 そういえば、松本零士がカバー描いていたSF小説も天野にとってかわっていったなぁ。。。
(担当 三次)
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