再びこの「さぁSFを読もう」のトピックをたてます。 このトピックは、SF本を個人的な見解から紹介するトピックですが、記憶に入荷したものをただ紹介していったのでは、普通のトピックスで紹介しているため、重複してしまいます。 そのため、今回は店頭にあるもの、ないものに限らず、SF本を紹介することにしました。 少しでも興味もっていただければ幸いですが。。 では、気を取り直して 今回は 草川隆「ロボット犬の反乱」 を紹介します。知ってる方はとばしてください。 入荷うんぬんに限らず、SF本紹介するなら、まずは「夏への扉」「幼年期の終り」だろう。いやいやベタなところでは「虎よ、虎よ!」「ソラリスの陽のもとに」も外せないだろ。 とか声が聞こえてきそうですが、とりあえずこれでいかせて欲しいです。 なぜかって、それは好きなんです。草川隆の作品が。 草川隆のSFモノって「どっかで読んだような」とかあらすじだけ見ると思っちゃいますが、草川隆ならではの、ストーリー構成、キャラクター設定で、途中で本を閉じる暇を与えてくれないほど、引き込まれるんです。 では内容を簡単に 主人公の憲一くんはSFマニアの中学2年生 (冒頭では「宇宙戦争」読んでます。ここに草川隆の遊び心が) ある日飼い犬のシロが奇妙なうなり声をあげ、凶暴になっているのを目撃。 (憲一くんは「狂犬病」にかかったんでは、と心配) そして次の日、憲一くんの飼い犬シロ以外にも凶暴になった犬が何匹もいることが判明。 その頃、近所に住む望月博士が空飛ぶ円盤らしきものを確認。 そして、憲一くんが住む未世市は犬たちに徐々にのっとられ、、。 とまぁ、こんな感じで話が進みます。そう、正に侵略SFです。犬はなぜ凶暴に?古典的なSF作品のようにナメクジや小さな虫が操ってるのか?それは読んでみてのお楽しみです。 侵略されて、侵略者と闘うのが、侵略SFの王道パターンですが、そこは草川隆。ラストでは二転三転の展開を見せてくれます。 そしてこの作品は人間の種の起源をも考えさせてくれる作品になっています。
(担当 三次)
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