作者は桑田次郎。現在は「二郎」ですが、コミックは当時のペンネームで発行されています。 手塚治虫やトキワ荘グループがあまりに有名すぎるせいで、その周辺にしか漫画家が存在しなかったかのように思われている戦後直後の漫画界ですが、もちろんそんなわけはなく、桑田次郎氏もまた、昭和20〜30年代に大活躍した作家の一人です。 「まぼろし探偵」といえば、のちにテレビドラマにもなったヒット作品。 そして、河島光広「ビリーパック」と並ぶ、少年探偵ものの傑作でもあります。 今日でこそギャグやパロディにしかほとんど登場しなくなった「少年探偵」ですが(「名探偵コナン」は、主人公の活躍が公に認められているわけではないので、厳密にいうと少年探偵ものからは外れます)、当時少年マンガといえば、少年探偵を外すわけにはいきません。 かの手塚にも「ケン一探偵長」という当時の作品がありますし、手塚のキャラ「ロック・ホーム」は”シャーロック・ホームズ”からのもじり、つまり探偵からのオマージュです。 その他、少年探偵が登場する作品といったら、それこそきりがないでしょう。 少年探偵がなぜここまで支持された(あるいはされる)のでしょうか。 もちろん、勧善懲悪、かつ子供が活躍するというシチュエーションが作りやすいという、制作側の事情もあるでしょう。 しかし、少年探偵が受け入れられたのは、時代背景も大きく影響していると思われます。 まず、彼らの登場する世界観がほとんどがアメリカナイズされているということ。 登場するのはほとんどが洋風の建物であり、登場する大人たちは皆立派な洋装に身を包んでいます。 また、少年探偵たちの多くが「自立した生活」を送っている点も大きいと思います。 子供でいながら、独立した生活を送っているという設定は、多くの読者を憧れさせるに充分な要素でしょう。 翻って「まぼろし探偵」の主人公・富士進くんですが、ふだんはS新聞に務める新聞記者(これも憧れの職業!)であり、父親は警視庁の警部(なにげにエラリー・クイーンと同じような設定だ)、そして自身はヒーロー・まぼろし探偵であるという、羨むなというのが無理な設定。 当時の子供が魅了されたのも当然といえるでしょう。 今回はマンガショップ版全9巻に加え、刊行記念キャンペーンでプレゼントされた、全巻収納化粧箱と、1976年にプレイコミックに発表された「まぼろし探偵、再び」が特典で付いています。 お買い求めの際は、是非まんだらけ小倉店へお越しください。 ※掲載商品は店頭でも販売致しております。売り切れる場合もございますので予 めご了承ください。
(担当 有冨)
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