SF三大作家クラークも永眠し、SFの一つの時代が終わったと前に書きましたが、またSFの一つの時代が終わってしまいました。 12日、今日泊亜蘭氏死去 SF界の最長老の一人で、日本SF長編の第一号と誉れ高い『光の塔』の著者として有名な氏は、 宇宙塵の前身である科学創作クラブにも参加(正式には、招待といった形だった様子)。科学的考察が強く、独特の文体にはじめとまどう方もいるかもしれませんが、読み進めていくうちに、 その独特のリズミカルな文章にのせられてしまうことでしょう。 科学的考察が強いのは、今日泊亜蘭氏が、ミステリ畑の方だったからではないでしょうか? ミステリというジャンルにおいて、全くの未開の分野だった「SF」というジャンルを、確立させていくための努力は並大抵の仕事ではなかったはず。 追悼トピックスとしたいところですが、単体の氏の作品は全て売れてしまっているため、またそれほど入荷も少ないので、 単体作品というよりは、今日泊亜蘭が少なからず関わった本書籍のご紹介。 日本SF・原点への招待 「宇宙塵」傑作選 講談社/1977年発行・初版 \1050 こちらは、アンソロジー。(内容はタイトル通り) 今日泊亜蘭「怪物」掲載。 別冊新評 星真一の世界 新評社/1976年発行 \840 この本は、交流のあったSF作家の星新一氏へのインタビューや、氏に関する資料。また当時までの作品年表も掲載しています。 その作家へのインタビューの中で、今日泊亜蘭氏も答えています。 星新一に関するというより、今日泊亜蘭を知る上でも、大変貴重なインタビューだと思います。 また、日本においてSFという言葉の認知、ジャンル確立に力を注いでいた今日泊亜蘭氏に見習いまして、 小生も(この言い方ももう聞けないのですね、、)最近入荷した、今店頭にあるSFを知るための上で役に立つであろう資料本をご紹介。 ・現代SF1500冊 乱闘編 1975-1995 著者:大森望 ・現代SF1500冊 回天編 1996-2005 著者:大森望 以上二つとも、太田出版の発行です。 SFの地位向上目指して
(担当 三次)
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