手塚初期SF3部作の一つ『ロストワールド』です。ちなみにあと2作は『来るべき世界』『メトロポリス』。 これを読んでファンレターを出し、ふたりで手塚邸を訪ねるエピソードの中で単行本の『来るべき世界』は1000ページ執筆したものを300ページに削ったものだったという熱いシーンがあります。 今回紹介する商品は、 国書刊行会から出版された日本名作漫画館SF編に同梱されている『ロストワールド/オリジナル私家版』です。 これは手塚先生が中学2・3年の時に執筆したもの。最初のロストワールド・・・といってもなかなか伝わらないので詳しく書きますね。 まず、このロストワールド原型がありまして、このあと400ページほどのロストワールド第2号を書き上げ、途中で中断した新聞連載版がロストワールド第3号。 さらに不二書房版と冒険王版が存在するため、5回も書き直しているんです。 だから1000ページ執筆したものを300ページどころに騒ぎではありませんね。 満才茂道もこの事実を知ったら、大阪日帰りどころの騒ぎではなかったはずです。 中学2・3年といえばウメズ先生の14歳のタイトルの意味や、中二病という言葉を考えればわかるとおり、ある意味最も研ぎ澄まされたガラスで作ったナイフのような時期に執筆した作品。 ストーリーや絵の向こう側にあるものを楽しめる方に是非。 『ロストワールド/オリジナル私家版』全3巻セット\6,825(税込)
(担当 國澤)
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