初見でこれをきちんと読める人がいるのでしょうか。おきかた ちょう、ではありません。うぶかた とう、です。 書店のラノベコーナーで「お」の並びにこの作者の作品が入っていたら、このラノベスタッフはあかんな、と思ってください(笑)。 ということで、前回レギオスの時にタイトルをあげた沖方丁の『マルドゥック・スクランブル』です。 これはハードな小説です。 主人公がかよわい少女だというのに、心安らぐ暇もなく、身を守るためだけに戦いに駆り出されていきます。 助けになるのは一匹のネズミだけ。少女とネズミが出るからといって、この作品に萌え要素を求めてはいけません。 180度真逆の、ひたすらにハードボイルドな小説なのです。 そういえばハードボイルドといえば固ゆでの卵のことを指しますが、この小説の主要登場人物の名前は、みな卵関係の名前がついていたりします。卵嫌いな人には辛い小説かもしれません。 ともあれ、この作品に楽しさを求めてはいけません。マルドゥック・スクランブルから得られる感想は、ただただ戦慄のみ。一片の容赦のない世界で、敵味方関わらず、皆生き残るためにあがきつづけます。 この作品が気に入った人は続編(といっても時系列はスクランブルより前になりますが)の『マルドゥック・ヴェロシティ』を読んでください。その壮絶な描写に、スクランブルの敵役、ボイルドの魅力にとりつかれてしまうでしょう。 ※掲載商品は売り切れる場合がございますのでご了承ください。
(担当 安田)
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