まんだらけ渋谷店【ゆく年くる年】【BOOK】1月1日『糞神島』の帯は茶色だった

水木しげる糞神島￥8,400 ※初版、帯付き、並上

糞を信仰する島にやってきたエリート教員のふん闘を描いた話。
糞を海に捨てることは最大悪であり、次第に島は住民の糞で埋め尽くされていきます。この状況を何とか打破しようと試みるのですが．．．。
他にも人間の欲望、人生の儚さなどが描かれた贅沢な短編集になっています。
水木サンの短編は凄くオモチロイですが、人生ってほんとうまくいかねぇなとしみじみ思います。
小口に研磨跡と少しシミが目立ちますが、帯が凄くきれいでコンディションは良好です。
あぁ、その御姿はとぐろを巻いた糞を乗せ、南方のネチネチした糞の濁流に飲み込まれているよう（汚くてごめんなさい）。
帯が付いて初めて一つになります。是非！

イベント恒例ひばりの黒枠です。

ひばり黒枠真木のり子扉をあけると魔女がいる￥6,300
ひばり黒枠五島慎太郎恐怖！死霊パーティー￥2,625 ※貸本
ひばり黒枠古賀新一死人の家￥5,250 ※背弱
ひばり黒枠さがみゆき怪談雨月物語￥2,100
ひばり黒枠山上たつひこ真夏の夜の夢￥1,260 ※背弱

やはり一押しは真木のり子でしょうか。
「もうやめて！こんなひどいこと！恐怖に身をふるわせながらもあなたは最後まで本を閉じることはできないでしょう．．．」（冒頭より）
グロや大量の羽虫に蛆虫等をしきつめながらも、伝えたいことはとってもシンプルという本書は正にひばりテイスト満載！ネチッとして素敵です。

(担当福田直上田孝一)