まんだらけ小倉店 1F 少年コミック『努力・友情・勝利』ではなく、『努力・努力・努力・努力・努力・努力…勝利』

文庫サイズ版「プレイボール」全11巻セットをご紹介します。

「プレイボール」の主人公、谷口君は、もともとは同じちばあきお作品「キャプテン」の初代主人公だった谷口君を主人公に据えて週刊少年ジャンプで連載された、いわば「スピンオフ」のようなものです。
「キャプテン」では都合4人のキャプテンの姿がそれぞれ描かれ‐余談ですが担当は丸井君が好きです、あの報われない感じが-それが魅力でしたが、「プレイボール」では谷口君一人を主人公にしたことで、より感情移入しやすくなっていると思います。

後のジャンプ漫画が「努力・友情・勝利」をモットーとしていったのに対して、「キャプテン」にしろ「プレイボール」にしろ、徹底的に「努力」を描いているのが特徴的で、それが30年近く経った今も読者を獲得し続けている原因だと思います。
練習と試合以外の描写がほとんどない、という意味では後の「スラムダンク」にも通じる部分があり、また試合中の選手たちの心理描写などは「おおきく振りかぶって」など多くの野球漫画に多大な影響を与えています。

もし連載が続いていたら、谷口君たちは甲子園に行けたのでしょうか。それを知っているのは天国のちばあきお先生だけですが…。

※掲載商品は店頭でも販売致しております。売り切れる場合もございますので予めご了承ください。

(担当有冨)