主に80年代に撮影され、2005年に発行された2冊の写真集。
著者はライフワークのように市井の少女たちを撮り続けていた青山静男氏。
生前にはその仕事が認められ一冊の写真集となって出版されもしましたが、89年のあの事件を境に被写体を変えざるをえなくなり、1995年に病で亡くなりました。
氏の死後に発表されたこの2冊の写真集には、年を経るにつれて図らずもさまざまな言説が付帯してゆきました。
ノスタルジー、ロリコン、背徳性、コミックLO表紙のたかみち的空気感、昭和や経済成長の終焉、89年のあの凄惨な事件、等々。
恐らくは、1990年前後に変わった/失われたのは青山静男的表象だけではないのでしょう。
子どもと、子どもを取り巻く世界と、それらに連なる我々大人の世界の変化に伴って、それぞれの関係性も変節/喪失してしまった。
そこに生じた名状しがたい隔絶を個々人の心から想起させる何かが、この2冊の写真集にはおさめられているように思えるのです。
初版、帯・スリップ付、状態良好。セットではなくバラでの販売となります。
ご参考までに裏表紙も掲載しておきます。16日は是非、中野店海馬までお越しください。
こちらの商品は8月16日(日)から中野店4階海馬で販売します。
電話での取り置き、通販のお申し込みは17日(月)から承ります。
売り切れの際はご容赦ください。
(担当 山谷)
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