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もはやもなまで語るまい。ウルトラセブンだー！

絶大な人気を誇った円谷空想特撮シリーズの第4弾として放送されたシリーズです。
ウルトラマンと比較するとSF色が強く押し出され、侵略を目的とした宇宙人『星人』が数多く登場する名作であります。

中でも第8話『狙われた町』は名エピソードが乱立するするウルトラセブンの中でも、屈指の名エピソードだと言えるでしょう。
もちろん、異論は認める。

ちゃぶ台を挟んで会話する2人の宇宙人、ウルトラセブンことモロボシ・ダンとメトロン星人のシュールなシーンが印象的です。
「地球を壊滅させるのに暴力を振るう必要はない。人間同士の信頼感をなくせばいい。
人間たちは互いに敵視し、傷付け合い、やがて自滅していく」
計画の骨子を妙にフレンドリーに話すメトロン星人。やだ、こいつ面白い。

その後やはり巨大化して戦うことになるのですが、美しい夕日に染まった下町の中で繰り広げられる戦いは非常に幻想的で、これを観ずにはいられないと胸を張って言えます。勿体無い！

エピソードの終わりにナレーターが言います。
「人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。
でも、ご安心ください、このお話は遠い遠い未来の物語なのです。えっ何故ですって？　
我々人類は今、宇宙人に狙われるほどお互いを信頼してはいませんから」

ちなみにこの直接の続編ともいえるエピソードが、ウルトラマンマックス第24話『狙われない街』で製作されています。
狙われた町のその後、そしてウルトラセブンと対峙したメトロン星人本人（アイスラッガーで両断された身体をつなぎ合わせた縫い目がある）が登場します。
相変わらず妙にフレンドリーで憎めない奴ですが……その後が気になる方は、是非ご鑑賞ください！

放送終了からもその人気は大きなもので、後輩ウルトラマンに客演する、平成に入ってから新シリーズが製作されるなど、年々その魅力に取り付かれる人が増えていっている気がします。

大人になったからこそ、その味わい深さ、テーマ、本当の魅力を再確認できるのかも知れません。

そして声を大にして言いたいのは、ウルトラマンセブンではない。『ウルトラセブン』である、ということです。
デュワッ！

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(担当大橋）