まんだらけまんだらけ中野店 4F 大予言修験道

『千年の修験』中沢新一他 2005年新宿書房刊 \2100
『修験荒行』山田龍真著 1993年朱鷺書房刊 \840など

日本独自の宗教として非常に興味深いもののひとつに修験道があります。
所謂山伏とか天狗とかの世界です。開祖は役小角とされてをりますが、もっと早くに猛覚魔朴仙(凄い名前ですね)といふ人もゐました。神仏習合色を強く残したその信仰体系からは前近代的な何かドロドロとした雰囲気を感じます(極道の起源は修験道だといふ説もあります)。

誤解を恐れずに云ふなら修験道とは「魔」の力をも利用する宗教だと思ひます。
「魔」といふのは具体的に云へば「天部」の類ひです。すなはち「大黒天」「ダキニ天」「歓喜天」「韋駄天」「マリシ天」などの存在で、非常に恐ろしいことで有名です。恐さをわかってる人は「天部」には近づきません。

修験道はその「天部」を含めた、山に棲む霊物に接近して命賭けで目的を達成せんとするものです。そんなに恐ろしいものに接近してまで達成したい願望などあるのだらうか、と思ふのですが、ま、あるんでせうね。

まんだらけ中野店4階「大予言」では修験道のほかにも密教、禅、日蓮、親鸞など各種仏教書を扱ってをります。ご来店お待ちしてをります。

(担当山口ケン)