「渋谷店に入荷しました」と前回ご紹介したのが06年の夏。 この本がセットで入荷したら必ずWEB上でご紹介することに決めているので…つまり実に1年半ぶりの入荷でございます。それぐらい入荷が少なく、前回も店頭にお出しして即売してしまいました。 こちらの作品集の1巻に収録されている「ワーレンカ」、2巻に収録されている「死んでしまったルシィ」「黒猫」「愛の神話」はサンコミでも飛鳥新社の2冊でも読むことができない作品。 イラストを銀色のホログラム箔押しであしらった表紙、特殊な明朝体の文字デザイン…。見た目が本の売上にも大きく関わってくる昨今、デザインの素敵な本は数有れど、ここまで作家の本質を本の外装そのもので体言している本にはなかなかありません。 岡田氏の大FANというわけではない私ですが、この本のデザインはありとあらゆる本の中でも1・2番目に好きだったりします。静謐で美しい装丁。 ここからは蛇足の蛇足話。 岡田氏が誕生する遥か昔の大正から昭和初期にかけて、かつて「渡辺温(ワタナベハル」という作家がいました。 探偵小説雑誌『新青年』に編集者として携わりながらも創作を続け、作家としての彼を見出してくれたかの谷崎潤一郎氏に原稿依頼を頼みに行った帰路に列車事故に会い、27歳という若さで夭折。作家としての活動期間があまりに短かったため、あまり知られているとは言いがたい作家さんですが。 その渡辺氏の短編「可哀相な姉」を読んだとき、岡田さんの感覚にここまで近いものを描く人がこんな時代にいたなんて!!!と大変驚いた記憶があります。 岡田氏の作品は手塚さん、萩尾さんや高野文子さんらをはじめとする著名漫画家さんだけでなく、作家・詩人など文学界にも多大な影響を与えたことは周知のとおり。 けれど、私的に岡田さんの世界観と似通ったものを描かれる作家さんというのには意外と出会ったことがなかったのでその衝撃ったら。 もしかしたら岡田氏は渡辺温の小説を北海道の少女時代に読んだのかもしれない、そんな事を夢想したりしたことを最近想いだしました。。(お二人の共通点は北海道出身であるということですし) 御客様のご来店をお待ちしております。 なお、通販・お取置き等は電話かメールにてお願い致します。
(担当 神原)
|
ご注意点
掲載の情報が販売情報の場合
- 掲載商品についてのお問い合わせは(指定がある場合は上記コメント内に記しておりますのでご確認ください)開店30分後からの受付となっております。各店の開店時間は、店舗情報にてご確認ください。
- 掲載の商品は店頭でも販売するため売り切れる場合がございます。
- 商品の探求は、専用の探求フォームをご利用ください。
掲載の情報が買取情報の場合
- 掲載の買取価格は商品状態、在庫によって予告なく変動します。
渋谷店 新着通販商品
お問い合わせ (営業時間:12:00〜20:00)
まんだらけ 渋谷店(詳しい店舗地図はこちら)
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町31-2 渋谷BEAMS B2F
TEL 03-3477-0777 / e-mail shibuya@mandarake.co.jp
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町31-2 渋谷BEAMS B2F
TEL 03-3477-0777 / e-mail shibuya@mandarake.co.jp