エッセイの名手、教育者としても知られる日本近代数学の父、岡潔。 高名な数学者である彼の計算によれば人の情緒を日本的な彩りに染め上げるには、 最小限10万年かかるらしいので、この一生はその長い向上の旅ぐらいに思って情緒を大切に生きて生きたいものですが、 そんな私たちのよきガイドとなるのがこのブ厚い全2冊の評伝。 数学6000年の歴史(アインシュタインのノーベル賞からわずか30年たらずでわけもわからず原爆を作って落とした物理学とは格が違います!)も、 人類の情と思索の蓄積も、自分のメロディーに取り組んで生きたこの人に私たちが学べることはたくさんあります。 雪の松 折れ口みれば なお白し 「評伝 岡潔」星の章・花の章 各2940 安彦先生の「我が名はネロ」でおなじみ、ネロの家庭教師だったセネカ。 岩波文庫の数冊だけでは物足りない!という人におすすめの装丁も解説もよい完全版全集です。 歴史上は暴君というイメージの強いダメ皇帝ネロを教育したのが、ストア派の代表的人物のセネカだったといのは皮肉なはなしです。 中島義道あたりが好きな人には心に染み入る名フレーズがいっぱいですよ! お値段ははりますが一生モノ間違いなしなのでおすすめ。 セネカ哲学全集倫理論集1、2、倫理書簡集1 各¥5775〜¥4200
近年再評価著しいマイナー画家、高島野十郎の評伝。
著者は60年代学生運動のバイブル「テロリスト群像」の翻訳で知られるロシア 文学家。若い頃、偶然この写実の鬼と知り合い、芸術を語り合った人です。 十文字美信が撮影した高島野十郎のノート類の写真も鳥肌ものです。 「過激な隠遁」川崎浹 ¥1575
ワンダーランド(のちの宝島)や晶文社のヴァラエティブックの数々の傑作の仕事で知られる名編集者の昭和元禄期の回想録。
「おかしな時代 『ワンダーランド』と黒テントへの日々」 津野海太郎 本の雑誌社¥2100
ビックラげーション!
元ハウサーは必読の本が増えましたね。 「東京モンスターランド 実験アングラ・サブカルの日々」 榎本了壱 晶文社¥1785 当時のおしゃれっ子たち(今見るとおしゃれではないですが)にまた出会えるよい本です。 90年代に戻りたい! ちなみに宇宙が縮小期に入ると時間も戻りだすという説があり、 それが私の生きる支えになっています。 ハービー山口「代官山17番地」¥8400
世間の者はどう生きてるか・・・。
ほかにもいろいろ入荷中!そんな好奇心が柳田・折口の2大巨頭に劣らぬ人気を誇る民俗学者を生みました。 本人の文章もこれどっかで読んだかな?的重複が目立つ気がしますが、関連書の出版も未だに多くてどれ読んだかわかんなくなります・・・。 これは先月発売。著者は民俗学者。 「世間師 宮本常一の仕事」¥2310
(担当 二宮)
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