まんだらけ名古屋店 6F 昭和の最後を飾るメカ！「ニットーソフビスーパーX」

内容はともかく、世間の注目度という点ではおそらく第1作にさえ匹敵したであろう「ゴジラ84」。
酷評され、その後5年間のシリーズ再冬眠を招いてしまうのは皆様ご存知の通りです。
しかし、公開後唯一評価を上げたものがありました！
それがこの「首都防衛移動要塞・スーパーX」。
封切前は、あまりにセンスの無いネーミングや「惑星・轟天」を引き摺ったデザインにそれこそボロクソに言われたものですが、コレが作品内で大活躍！
名曲「スーパーXのテーマ」をバックに照明弾とカドミウム弾だけでゴジラと渡り合う姿は、浮浪者武田鉄矢が蹴散らしてしまった緊張感を見事にリカバー！
ほぼ全面リセットされた次作「VSビオランテ」に唯一「スーパーX2」として受け継がれる事となったのです。
そんな「掃き溜めに鶴」のスーパーX、食玩が出るまでの唯一の商品がこの「NITTO ソフビキットスーパーX」でした。
「未塗装ながら組み立て済み」という、如何にも過渡期らしいちぐはぐな仕様ですが、フォルムは正確ですし、あちこち設定どおりパカパカ開いて、気分はすっかり橋本功！
気がつけばもう22年も前の作品になってしまった「ゴジラ84」ですが、中野＆井上という、「昭和のスタッフ」が最後に生み出した超兵器、そろそろ再評価の時期が来ているのではないでしょうか？

（担当佐光）